☆☆ 顎関節症の鍼灸治療 ☆☆


最初は、肩こりや腰痛の治療で来院されるのだが、やがて信頼関係もでき、少し打ち解けてきたあたりで、実は・・・となる。この・・・の部分は実に様々で、鍼灸治療で対応できる場合もあれば、当然、そうでない場合もある。

顎関節症は重篤でないケースであれば、十分に対応できる。初期~中期前後のステージで顎関節自体に問題がなければ、咀嚼筋の緊張が原因である。咀嚼筋の緊張が、顎関節のスムーズな運動を妨害し、開口障害や、顎関節の炎症、痛み等の引きがねになる。そうなれば要は肩こりや腰痛の治療と同じで、緊張している筋肉のトリートメントをしてやればいい。

咀嚼筋とは、噛む時に使われる筋群で、側頭筋、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋の四つの筋肉で構成される。それぞれ顎関節の周囲についている筋肉で、鍼は顎の周りの顔面部からそれぞれの筋肉を狙って打っていく。

比較的即効性の高い治療で、治療直後に顎の開閉がずいぶんスムーズになることも少なくない。


顎関節症になる原因は、食物の片噛みや歯ぎしり、頬杖などもその原因として考えられるが、その多くは普段からの噛み締め癖が多くをしめるのではないだろうか?

唇が閉じた状態で上下の歯が接触していないのが正常である。噛み締め癖のある人は、唇が閉じた状態で上下の歯が噛み合わさっている、これを歯列接触癖という。本来、一日に歯が接触する時間は20分程度のようだ。噛み締めてる間は、咀嚼筋は緊張を強いられるので、それが続くと咀嚼筋がやがて硬化し、十分な柔軟性を発揮できず、顎関節にストレスがかかり、顎関節症を発症する。

噛み締めの原因はやはりストレスでしょう。ストレス時に歯を食いしばっているという状態は、容易に想像がつくことで、その食いしばりが癖となってしまったのが歯列接触癖だ。癖を矯正するには、意識的に気が付いたら食いしばりをやめるしかない。時にはワザと阿保面をしてポカンと口を開けるのも咀嚼筋のストレッチになるのでいいと思う。


○歯列接触癖のチェック法

・東京医科歯科大学准教授・木野孔司



「歯が接触する時間は本来1日20分」「軽く歯が接触するだけでも問題がある」



1.舌に歯型が付いている・・・噛んでいる歯の間に舌を押し付けているため。

2.頬の内側に白い線・・・緊張した頬に歯を押し付けているため。



 ※頬の内側を噛んでしまうのは、日中歯を噛み続けているので疲れて夕方頬を噛んでしまう。