☆☆ 耳鳴り・難聴・めまいの鍼灸治療 ☆☆


突然おそってくるめまい


めまいを自覚した人はよく、とにかく気持ちが悪く、発作の瞬間は、高いところから奈落の底に落ちていくような感じがするというような表現をします。座位や立位の方が楽といっても、フワフワとして船酔いのような気分です。さらに重症の人では、立ち上がることもままならず、吐き気を伴うこともあります。

なお、めまいは、脳卒中の前兆症状など緊急を要する病態のこともあります。めまい以外にも、顔が曲がったり、しびれたり、ものが二重に見えたり、手足のマヒ症状、言語障害などの症状が認められる場合、すぐに病院で精査することをおすすめします。

めまいの具体的な症状や発症のメカニズムについては、めまいナビというサイトがたいへん分かりやすく解説されていますので、ご参照ください。


鍼灸治療が適応する、めまい・耳鳴り・難聴とは



めまい、耳鳴り、難聴の訴えで鍼灸院を訪れる患者さんは少なくありません。病院での薬物療法では効果がない人、あるいはかなり改善はしたが治りきらない人たちが、相談にみえます。病名では、メニエル病(orメニエル症候)や突発性難聴の人が多くみえますが、他にも、明確な診断がつかない人もたくさんいらっしゃいます。


鍼灸治療が、奏効するのは、メニエル病(orメニエル症候)や突発性難聴などの内耳性のもの、あるいは椎骨脳底動脈血流不全といわれる頚性のものです。


メニエル病は、内耳の水分代謝に異常が生じ、内耳にむくみが発生して起こると考えらています。内耳には前庭や三半規管という平衡器と、蝸牛やコルチ器という聴覚器があり、その内部はリンパ液で満たされています。つまり、内耳のリンパ液の循環が悪く、むくみが生じれば、平衡器や聴覚器の機能に異常が生じ、めまいや耳鳴り、難聴が起きるのです。


突発性難聴は、内耳循環障害説、ウイルス感染説の2大説の他、内リンパ水腫、内耳窓破裂、アレルギー、ストレスなどの原因が考えられますが、まだ不明な点も多く、1つの臨床症状を示す疾患群として捉えられているのが現状です。


椎骨脳底動脈血流不全は、椎骨動脈が物理的圧迫によって狭搾し、脳底動脈から三半規管への血流が不足し、めまいが起きます。原因としては、上位頚椎の奇形、頚椎の外傷、腫瘍、変性、あるいは筋による圧迫などが考えられます。首の動きによって、めまいが誘発あるいは増強する特徴があります。


これら上記の疾患に対して、内耳の代謝、頚部の緊張の改善を目的に鍼治療をします。鍼治療が適応する場合、少なくとも3回目までには、改善の兆候が現れますので、それを目安に治療の継続はご判断ください。